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トップ読みもの一人親方の単価の決め方。日当、材工、値引きの断り方

一人親方の単価の決め方。日当、材工、値引きの断り方

職人向け/2026.09.03/職人ナビ編集部

単価を安くすれば仕事は来ます。ただ、一度下げた単価は戻りません。どう決めるかを、計算のしかたから書きます。

日当は「手取り」から逆算する

「日当2万円」と聞くと、月20日で40万円が手元に残るように思えます。実際は違います。

  • 雨や現場待ちで実際に働けるのは月18日ほど
  • そこから、ガソリン・道具・保険・車の維持で月5〜8万円が出ていく
  • 国民健康保険と国民年金で月5〜7万円
  • 盆と正月、けがや病気で休む日は無収入

日当2万円なら、手元に残るのは月20万円ほどです。生活に必要な額から逆算して、必要な日当を先に出してください。これが下限で、ここを割る仕事は受けないと決めておくと、迷わなくなります。

材工共と手間請けを分けて考える

手間請けは自分の手間だけ、材工共は材料も自分で仕入れて工事まで請ける形です。材工共のほうが金額は大きくなりますが、材料の値上がり・不良品・立て替えの負担を自分が背負います。材料代を立て替えて入金が2か月後、という形が続くと、腕があっても資金が回らなくなります。

材工で請けるなら、材料費に1〜2割の手数料を乗せるのが一般的です。仕入れ・運搬・保管・不良品の対応にかかる手間の分です。ここを乗せずに実費で出すと、働くほど苦しくなります。

直接受けるときの単価

下請けの単価と、お客様から直接受けるときの単価は別物です。直接なら、見積り・打ち合わせ・材料の手配・アフターの対応まで自分でやります。その分を乗せて構いません。下請けの1.3〜1.5倍が一つの目安です。

それでもお客様にとっては、会社に頼むより安くなることが多いです。会社は営業と事務の費用を乗せているからです。「なぜこの値段なのか」を説明できれば、値段だけで比べられることは減ります。

値引きを求められたら

「もう少し安くならない?」への答え方は三つあります。

  1. 範囲を減らす。「この金額なら、ここまでになります」。値段だけ下げるのではなく、やることも減らす。これが基本です。
  2. まとめてもらう。「同時にこちらもやれば、往復と養生が一度で済むので、その分は引けます」。理由のある値引きです。
  3. 断る。「この内容ではこれが精一杯です」。理由なく下げると、次も下げることになります。

出精値引きとして端数を落とすのは構いませんが、1割を超える値引きは、最初の見積りが甘かったことになります。最初から適正な額を出すほうが、お互いに気持ちよく終わります。

安すぎる仕事の見分け方

  • 金額が先に決まっていて、範囲が後から広がる
  • 「今回は安くしてくれたら、次から良い仕事を回す」と言われる(次は来ないことが多い)
  • 支払いが完了から60日以上先
  • 見積りなしで「いつもの単価で」と言われる

単価の話は、見積書に書いて出せば揉めません。書き方は見積書の書き方にまとめています。

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