職人向け/2026.09.03/職人ナビ編集部
下請けは、仕事を探さなくてよい代わりに単価が決まっています。直接受けると単価は上がりますが、自分でやることが増えます。両方をどう混ぜるかの話です。
直接受けると、何が変わるか
| 下請け | 直接受注 | |
|---|---|---|
| 単価 | 決まっている | 自分で決める(1.3〜1.5倍が目安) |
| 仕事探し | 不要 | 自分で |
| 見積り・打ち合わせ | 不要 | 自分で |
| 材料の手配 | 元請けのことが多い | 自分で(立て替えも) |
| 入金 | 締め日と支払日が決まっている | 工事ごと。早いことが多い |
| クレーム対応 | 元請け経由 | 自分で |
いきなり全部を切り替えない
下請けをすべて断って直接受注に賭けるのは危険です。直接の仕事が安定するまで、半年から1年はかかります。下請けを続けながら、空いた日に直接の仕事を入れる。その割合を少しずつ変えていくのが現実的です。
直接受注に必要になるもの
- 見積書と請求書。口約束では受けられません。A4一枚で構いません。
- 連絡が取れる電話。作業中に出られないのは仕方ないので、その日のうちにかけ直す。
- 賠償責任保険。お客様に「入っていますか」と聞かれます。
- 写真。施工前と施工後の2枚。次の仕事を取る材料になります。
- 仕事の入口。Googleビジネスプロフィール、名簿、紹介。
元請けとの関係をこじらせない
気をつけたいのは、元請けの現場で知り合ったお客様から直接受けることです。元請けからすれば仕事を横取りされた形になり、信頼を失います。お客様から直接頼まれた場合も、まず元請けに一言入れる。それが筋です。
直接の仕事は、元請けと関係のない経路(自分の名簿掲載、地図の検索、知人の紹介)から取ってください。
断ることを覚える
直接受けるようになると、できない仕事の相談も来ます。無理に受けると、時間もかかり、仕上がりも悪くなり、評判を落とします。
「それは私の専門ではないので、詳しい者を紹介します」。これで信頼は下がりません。むしろ上がります。仲間の職人を紹介できるようにしておくと、逆に紹介が返ってきます。
入金の管理
直接受注は入金が早い代わりに、回収も自分の仕事です。工事が終わったらその場で請求書を渡す。振込の期限を書いておく。これだけで未回収はほとんど防げます。大きな工事は着手金をもらう形にしておくと、材料の立て替えが軽くなります。
最初の一歩
まずは無料でできることから。Googleビジネスプロフィールの登録と、名簿への掲載です。職人ナビは掲載も紹介も無料で、間に入って手数料を取りません。お客様は載っている番号に直接かけてきます。